バンドで名をあげて作曲家やアレンジャーになり、そこからプロデューサーになって初めて大金が手に入る。小室哲哉がこの流れを作り、みんながこのあとをたどっている。
基本的に音楽をやっていれば、音については敏感だが、特に経済感覚に関してはだめで破滅する例は多い。これには理由があって、アメリカのアーティストは少し売れれば弁護士や会計士などのチームが財産を管理し、税金をあまり払わない。そこで浮いた金を、投資などに回すのではなく無茶苦茶に使う。
こうした放蕩の限りをつくすのがロッカー(笑)というように思っているので、レコード会社、音楽出版事務所、マネージング事務所に囲われて実際はサラリーマン状態なのに、日本でも同じように見よう見まねで入ってきた金を使い破綻する。
小室哲哉も、そういった意味ではなるべくしてこのようになったと言える。詐欺というのは、本人の策ではなく、おそらくヤクザかもっと上手の詐欺師にはめられたのだろう。日本の闇の世界も奥が深い。
小室氏「時代の寵児」転落の軌跡
音楽プロデューサー、小室哲哉=2004年5月18日 数々の人気アーティストを育て上げたかつての「時代の寵児(ちょうじ)」の身に一体何が起きたのか。著作権譲渡に絡む5億円の詐欺容疑が浮上した小室哲哉・音楽プロデューサー(49)。ミリオンセラーを連発し、長者番付に名を連ねるなど数々の伝説を残したが、その後事業に失敗、多額の負債を抱え込んだ。芸能関係者は「時代の移り変わりを読めず、放蕩(ほうとう)生活から抜け出せなかったのでは」と指摘している。



