確かに小沢の政治家人生は、策謀と陰謀の中で政局のみを闘ってきたように私も思う。「神輿は軽いほうがいい」と公然と言い放ったり、総裁候補者を並べて首実験をしたりと権力者としての「剛腕」をほしいままにしていた。
しかし、最近は自らが神輿になり旗を振っている。彼は今初めて政治家になろうとしているのかもしれない。しかし、おしいかな小沢は政局しかわからない。力は数という本質を知りすぎてしまうから、思わず議会を休んで、地方を回って、策謀と陰謀の世界にいってしまう。手段が目的化してしまっているのだと思う。
正直今の自民党もだめだが、民主党も全く期待できない。小沢が歴史に名を残すとすれば、自身の政策を語ることもさることながら、彼がもう一つ実現したかったはずの政界再編を具体化することだろう。タテに割れている政界を横に割るのだ。それができるのなら、私は小沢を支持したい。小沢の政治家人生はそこで終わったとしても、彼は十分歴史に名を残す政治家になるだろう。
【私の小沢一郎論】首相の価値に気づくのが遅い 浜田幸一元衆院議員
浜田幸一・元衆院議員 麻生太郎首相が10月30日の記者会見で、消費税率を3年後に引き上げると表明したが、長期的な国民生活を考えると極めて大きな意味をもつ発言だ。消費税率を上げるとは、これまでの首相が言えなかったことで、それも経済が厳しいこの時期に首相は言った。そこまで踏み込んだということは、首相は日本が世界において果たすべき役割は何かを考え、歴史に自分の足跡を残すという意志を示したのだと思う。解散・総選挙がどうこうより、きちっと政治責任を果たしたいということだったと思う。
私は小沢君に厳しいことも言ってきたが、悪口のようなことは言ったことがないし、私が書いた「日本をダメにした九人の政治家」にも入れていない。彼は自民党時代に首相になろうと思えばなれたが、ならなかった。私からすれば、彼は首相になる価値に気づくのが遅かった。今になってそれを知ったのだろう。
(中略)
小沢君、あなたは日本の国民を背負って歩く人間として、現在の政治の未熟さをあげつらうだけでなく、正々堂々と話すべきは話し合い、戦うべきは戦うという分かりやすい政治をして、二大政党政治の確立を目指してほしい。小沢君はそれをやろうと思えばやれる人間だ。しかし、やる意志がなければやれないだろう。(高橋昌之)



