さすがに大きな掲示板なだけあって、話題になっているが、実体はあまり変わらないのではないか。今までは、西村博之氏個人の管理というタテマエだったのが、法人格を持つ組織で管理するということのようだ。おそらくは税金対策と訴訟対策なのではと思う。おそらくこの法人は、ペーパー法人のような気がする。彼は2手3手先を読んで対策をしている。ハンプティダンプティのように、塀の上から下にはなかなか落ちそうにない。
ただ、2ちゃんねるに関してはいろいろと誤解があると思う。
ひとつは2ちゃんねるはアウトローな世界といわれているが、実体はきわめてオーソドックスな運営がされていることだ。利益の源泉は広告費、●とよばれる過去ログ読み(実態はプロクシなだけのように思うが)権利からの売上で成り立っている。サーバー管理は札幌でやっているらしいが、サーバー自体はアメリカにある。これらのモデルは、おそらく他の掲示板システムやmixiですら下敷きにしているモデルである。
問題は無数に書き込まれる書き込みに対する責任の担保をどうするかということだが、表向きは削除人といわれるボランティア(と言われている)が逐次行っている。しかしその削除の対応が遅い早いがあり、そこに”判断”や”思惑”があるのではと感じられる。しかし、まあこの大きさにすれば仕方がないことだ。
しかし、当然ながらこのシステムに我慢がならない人もいることも事実だ。削除への対応も役所もビックリの杓子定規な対応で土下座せんばかりにお願いしなくてはいけない。書式にあっていればいいのだが、それはなれた人だけが理解できることで、一般の感性でいえば、「悪意がある書き込みを放置している」と言われても仕方がない。
私の友人もトラブルに巻き込まれたことがあり、警察を入れて対応したようだが、案外警察・弁護士を入れると対応は早い。だからこうしたネット専業の「消し屋」のような弁護士を開業したら、儲かるのではないかとも思う。
もう一つは、2ちゃんねるに書き込んでいる人は、さほど特殊な人ばかりではないという点だ。おそらく「便所の書き込み」という筑紫哲哉氏の名言(迷言)で舌鋒鋭く批判する人たちは、いわゆるニュー速とかvip板と呼ばれる部分で、しかもテレビのニュースなどで話題になった部分のみをとらえているのではないか。
それは2ちゃんねるのほんの一部分にすぎない。星の数ほどある掲示板の中で、趣味系や生活系などでは非常に密度の高い議論がある(こともある)し、新製品のレビューなどでも本音の部分が語られていたりする。これは匿名(表向きね)メディアのいい部分であり、メーカー側からすると怖い部分でもある。そういう部分は有用である。すでに2ちゃんねるのメインユーザーが30代から40代に高齢化していることを考えてみれば、今後はCGMの一つとしてもっと注目されるべきだろう。
いつも思うのだが、批判を誹謗中傷ととるのか、市場の声と取るのか。それによって、変わるのだと私は思う。
2ちゃんねる、“言論の自由なき日本”を見捨てた?
「ひろゆき」氏の書き込み 世界最大の掲示板といわれる「2ちゃんねる」(http://www.2ch.net/)が、ついに日本を捨てた−。2009(平成21)年が明けて間もない正月2日、2ちゃんねる開設者の「ひろゆき」(西村博之)氏が、自身の公式ブログで“2ちゃんねる譲渡”を報告した。譲渡先はシンガポール共和国の法人と思われる。(立川優)
■警察・裁判所を除けば、些末な出来事?
2ちゃんねる譲渡が報告されたのは、ひろゆき日記@オープンSNS(http://www.asks.jp/users/hiro/)。2日の午前7時7分の刻印で、「2ch譲渡」と題したエントリには「そんなわけで、去年は何度も海外出張して2ch譲渡の打ち合わせをしてたりもしてたんですが、ようやく譲渡完了しましたよ。。と。」と書き込まれている。また、「現在のヒトコト」として 「ズサー」という言葉と、2ちゃんねるを象徴するアスキーアート「モナー」を添えており、書き込み時間の「21(年)1(月)2(日)7(時)7(分)」という反復・ぞろ目のアナグラム設定は、「ひろゆき」氏の“大したこと無いよー”的な表現のようだ。
譲渡先は「PACKET MONSTER INC. 」とされており、これについての詳細な説明はない。ただ、2ch.netのドメインを所有しているのはwhois上でもシンガポールの「PACKET MONSTER INC. PTE. LTD.」となっており、形式上だが2ちゃんねるの所有権が「ひろゆき」氏の手を離れた。2ちゃんねるの所有権はこの数年、匿名書き込みをめぐる中傷・削除問題や損害賠償請求訴訟の点から幾度も“譲渡のうわさ”が流れていた。



