【五輪の中国】噴出する社会のひずみ(前略)
北京における厳重な警備態勢がほぼ整った6月末から、貴州省で少女死亡事件をきっかけとする暴動が発生し、その後も広東、雲南省などで7件の騒乱が相次いだ。そして、雲南省昆明市でのバス連続爆破事件。五輪開会を目前に、にわかに雲行きが怪しい。
暴動や騒乱は、地方政府の職権乱用や腐敗などに不満を抱く住民が、過激な行動に走ったものだとされている。爆破事件の真相はなお明らかではないが、これまでの捜査状況や地元紙の報道などによれば、これも不満分子の仕業である可能性が高いようだ。
ある中国人の学者は「今の中国では、格差の拡大など社会の矛盾が深刻化し、弱者には不平不満を訴える道がほとんどない。世界が注目する五輪にあわせて騒ぎを起こし、問題を有利に解決したいと考えている人々がいる。中には過激な手段で社会への報復を狙う者もいる」と分析する。
昆明市のバス連続爆破事件が胡錦濤政権に与えた衝撃は小さくない。なぜなら、犯行が、これまで警戒してきた反体制組織ではなく、動向すら把握できない個々の不満分子によるものだとすれば、事件を未然に防ぐことは不可能だからだ。昆明市の事件後、中国当局は各地方政府に、住民とのトラブルを円満に解決するよう指示した。
反体制組織と不満分子への対応は、直面する政治と社会のひずみに中国政府がどう対処するのか、を問いかけている。(北京 矢板明夫)
中国の状況がかなりまずいなと思っているのは、最近、中国が隠したい状況が見事に表にでてきているでしょう。もう隠せない状況にあるのだと思いますね。
同時にそこに世界からメディアが集まり、否が応でも雰囲気は開放的にしなくてはいけない。
そうしたら、その中で、何かが起きるだろう。それをわれわれは、お茶の間で目にすることになり、同時に中国の崩壊の端緒を見ることになるのではないか。



