自分の背水の陣ということを表現しようとながら、自民に選挙協力をする公明党に「党首落選カード」と「政権をとた場合に池田会長喚問カード」の二枚を直接ぶつけようとしている。選挙後に勝ち馬に乗ろう=連立しようと両天秤を掛けていた公明党にとっては、結党以来の危機になってしまった。
よく言われるのが、一気に住民票を移して、無理やりに票をもぎ取るという作戦だ。しかし、解散が近ければそれをやることによって、他の選挙区が手薄になり逆に数で負ける可能性がある。また都議会選挙を控え散ればそうそう動かすこともできない。公明党は進むも地獄引くも地獄だ。
また関東近郊の自民党も公明党の選挙協力に揺らぎがでることで、落選の可能性が一気に濃厚になってきた。この党首の関東への国替えのインパクトは実に大きい。
これはある意味公明党にとって踏み絵だ。今の状態では、自民が勝てば安泰だが、民主が勝った場合には地獄が待っている。その可能性は五分五分だ。問題は創価学会の池田会長がどのように指示するかだろう。
党首激突?小沢代表自ら刺客、政権交代へ背水陣
民主党の小沢代表 「小沢代表は『自分も背水の陣を敷く。岩手4区は任せて別の選挙区から出る』と私に何度かいっていた。(12日の第1次公認)187人の名簿から自分を外したのだから、岩手から出ないと判断している」
鳩山氏は14日、都内で記者団に、小沢氏の決意をこう解説した。
小沢氏は総裁選で自民党の支持率が上昇傾向に転じたことに「かなりの危機感を持って」(周辺)いる。
そこで出てきたのが、大政党トップの国替えという前代未聞の作戦だ。小沢氏が連続13回当選した地元を去って国替えに踏み切れば、政権交代への覚悟を国民アピールできる。インパクトは決して小さくない。
衆院選を「自分にとって最後の戦い」とする小沢氏が、自身を「決戦の象徴」(民主党ベテラン)にするというわけだ。
「空白区が条件だ。自分自身が命をかけているということも示す必要がある。そういう選挙区に限られるだろう」
鳩山氏はこう語り、小沢氏が、与党の大物議員の選挙区へ殴り込みをかけるとの見方を示した。国替えは、平成17年の郵政選挙で小泉純一郎元首相が小池百合子元防衛相らを使った自民党の「刺客騒動」を逆手にとる戦術でもある。
■公明党と対決
鳩山氏は番組で、コメンテーターから、民主党の公認内定者のいる小池氏(東京10区)や麻生太郎自民党幹事長(福岡8区)の選挙区へ小沢氏が国替えするかと問われ、「わからないですね」「それも面白い」とけむに巻いた。
そのうえで「これからの公明党との距離感にもよる」と指摘しつつ、「私は公明党の太田代表のところ(東京12区)が面白いと思いますよ」と語り、党首対決をにおわせた。
もともと小沢氏の国替えは、自身が昨年、周辺に東京12区出馬を漏らしたのがきっかけ。ただ今年5月に小沢氏が民主党幹部に「この話題はもう終わったな」と語ったことで、国替えはなくなったとの見方がもっぱらだった。
それだけに公明党や公明党の支持母体の創価学会は神経をとがらせる。
「本気でうちとケンカするつもりなのか…」
小沢氏が自身の岩手4区の1次公認を見送った12日から、公明党幹部は懸念の声を挙げ始めている。
自民党総裁選のまっただ中だが、与党は小沢氏の動向から一層目を離せなくなってきた。(佐々木美恵)



