わかっている。HOYAはPENTAXの医療機器部門が欲しかったのだ。そしてPENTAXのカメラをはじめとした光学部門は不要だったということも。
しかし、HOYAはブランドを理解していない。PENTAXというブランドは一部の医療関係者を除いては大多数はカメラの会社として認知されているのだ。PENTAXはKマウントという非常に長い歴史のマウントを持っている。カメラ好きにとっては、レンズは財産であり、それぞれの家庭、市場にあるKマウントのレンズは大量だ。そしてPENTAXもそのことを十分意識して、銀塩カメラのマウントをデジカメでも使えるように大事に大事に育てていき、それが少ないながらも熱いファンに支えられているのだ。
最初HOYAに買収されたときみんなはいやだという気持ちとともに、HOYAに一縷の期待もした。何よりHOYAは畑は違うが一流光学会社だし、同じグループにはトキナーやケンコーといった光学会社も存在している。彼らはわかって買ったのだと思っていたのだ。
ああそれなのに!
結局のところHOYAはM&Aを駆使するハゲタカ外資のような心のない会社だったのだ。せっかく復調基調にあったPENTAXはHOYAのおかげで台無しになり、益子の長い歴史のある工場まで閉めることになった。もちろん海外製品でもかまわない。しかし工場が国内にあるということは素早いメンテナンスが期待できるということであり、社内に技術者を擁しておけるということでもあるのだ。これで技術者の多くはPENTAXを去ってしまうだろう。
HOYAの馬鹿な経営判断のおかげで、PENTAXという歴史のあるブランドは風前のともしびである。そのうち製品そのものをOEMしたほうが安いということになり、最後はブランドだけがサムスンにでも売られるのではないか。まったくバカなパートナーとPENTAXは組んだものだ。
私は金輪際HOYAのメガネは使わないし、HOYAのガラス製品も購入しない。それがささやかな抵抗でもある。弱小ブランドファンを裏切ったHOYAは恥を知れ。このままで済むと思うなよ。
HOYA、カメラ事業を海外移管−益子事業所の一部閉鎖
9月18日8時33分配信 日刊工業新聞
HOYAは年内をめどに、カメラの国内生産から撤退する。ペンタックス益子事業所(栃木県益子町)のカメラ工場を閉鎖し、カメラや交換レンズの生産をフィリピンやベトナムなど海外工場に移管する。同事業所は旧ペンタックスの国内最大級の生産拠点だったが、HOYAと合併前からカメラの量産は人件費の安い海外で行うようになっていた。HOYAは国内に残っていた生産を海外拠点に移管し、効率化を図る。
HOYAは工場閉鎖に伴い、希望退職を募集している。益子事業所はこれまでカメラや交換レンズの生産、部品の試作加工を行ってきた。現在は、カメラ事業の生産の大半は海外工場が担っており、同事業所はプロ向けのフィルム式カメラや交換レンズを生産している。
益子事業所の一部の技術者は旧ペンタックスの本社だった板橋事業所(東京都板橋区)に合流する予定だが、カメラ事業のほとんどは海外拠点に移管することになる。



